いわゆる「聞こえの検査」です。 ヘッドフォンから聞こえてくる音がどの程度聞こえるかを測定する「気導検査」と、骨(側頭骨)から直接内耳へ振動を伝えてきこえる「骨導検査」を行います。この検査により、難聴の程度と、その難聴が、外耳道、鼓膜、中耳の伝音障害によるものか(伝音難聴)、あるいは内耳やそれより中枢に異常が生じて起こったものか(感音難聴)を診断できます。125Hz(低い音)から8000Hz(高い音)まで7段階に分けて検査していきます。
ヘッドフォンによる通常の左右別の聴力検査ができない年齢の乳幼児の方に対して、ムンプス難聴・機能性(心因性)難聴などの評価や、その他の内耳性難聴の経過観察などに有用な検査です。
外耳から音を与え、跳ね返ってきた音を測ることで、鼓膜やその奥にある耳小骨などの「音を伝える部位」にどれだけの障害が有るかを調べる検査です。鼓膜が厚く硬くなっているか、鼓膜の内側の中耳腔に滲出液が貯まっているか(滲出性中耳炎)、また音を伝える耳小骨やその周りの耳小骨筋の状態について評価ができます。
三半規管を含む前庭や脳の異常でめまいやふらつきがある場合、眼振(目のゆれ)や異常な眼球運動が見られます。 それをこの赤外線CCDカメラで観察できるため、障害部位を診断するのに最も有用な検査です。
これもめまいやふらつきのある方に行う検査です。直立した時にみられる重心の揺らぎを測定し、めまいの原因となる障害部位の推定や、治療効果や経過を判断するのに有用です。赤外線CCD眼振検査などと組み合わせて、より詳細なめまい診断が可能です。
当院では、最新のNBI(Narrow Band Imaging)システム搭載の電子内視鏡を導入しています。 病変の詳細な観察や、がんの早期発見の可能性が期待されます。
のどの“飲み込み”の機能をみるための内視鏡検査です。 鼻から細いファイバースコープ(内視鏡)を入れた状態で、着色した水や、とろみのある液体・ゼリーを口から採っていただき、飲み込みの様子を実際に見て嚥下機能を評価します。検査自体は5~10分で終わります。 その結果により、嚥下障害の有無、原因等を確認し、嚥下に関する指導をさせていただきます。
頸部には甲状腺、唾液腺(耳下腺・顎下腺)、リンパ節などがあり、それらに異常がないかを確認できる検査です。 首のしこり、のどの違和感などで心配な方はご相談下さい。
高度のいびきや夜間無呼吸が見られる方では、「睡眠時無呼吸症候群」の可能性があります。 このような症例では、睡眠の質の低下(熟睡感がない)、ひいては日中のひどい眠気、注意力の低下、朝方の頭痛などの症状が出現することがあります。診断にはご自宅での“アプノモニター”という簡易型睡眠時無呼吸検査をしていただき、睡眠時の無呼吸、低呼吸の回数などを測定します。検査の結果により必要と判断されれば、より詳細な検査を目的とした専門医療機関への紹介や自宅でのCPAP療法(持続陽圧呼吸療法:機械で圧力をかけた空気を鼻から気道に送り込み、気道を広げて睡眠中の無呼吸を防止する治療法)を考慮させていただきます。
色々な花粉や食べ物などでその人にアレルギー反応を起こす原因は、その原因物質に対して私たちの体でつくられる免疫グロブリンの一種である「IgE抗体」というものです。個々のIgE抗体を測定することにより、アレルギーの原因が何であるかを知ることができます。結果が出るまで約1週間かかります。